ギターアイドル2011ファイナルの動画を見よう!

ギターアイドル2011ファイナルの動画を見よう!

 

 

■ギターアイドル2011ファイナルの動画を見よう!

 

 

こちらでは、一昨年に引き続き、ある一部にのみ熱狂的人気?の変態ギタリスト注目のギターインストイベント「ギターアイドル」の第3回「ギターアイドル2011」(guitar idol V)のライブイベントの決勝(ファイナル)の動画を紹介しています。

 

 

今回も前回の「ギターアイドル2009」同様、イギリスのロンドン(※2011年12月4日開催)にて、事前審査に通過したファイナリスト13名(※前回より1名増えた?)が演奏を披露したようです。

 

今年の2011年も相変わらず、どこに身を隠していたのか、新たな超絶テクニックを持つ変態ギタリスト達が大集結しています。

 

今回は、2009年大会のファイナリストが一人だけ通過という展開で、ギターアイドルでは初のアコースティックギター奏者のファイナリスト者も二人出場で、エレキギタリストがピンチの波乱の展開になっておりますが、早速本編の模様をどうぞ。

 


 

決勝に進んだ13人のファイナリストの映像

 

 

※記載されている数字についてはいつも通り管理上の問題で演奏レベルや当日の順番との関係はありません。

 

1.Ignazio Di Salvo - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


泣き系の楽曲が印象的な26歳のイタリア人ギタリスト。エイトタッピングやボスハンズタッピングなど超絶テクニックも満載だが、ライブのためか超絶部分の調和が崩れてしまっているのが惜しい。完成曲はすばらしいので、ぜひ原曲もチェックしよう!




2.Don Alder - Winner Of Guitar Idol III Live Final 2011 ★WINNER★ 


今回はじめてアコースティックギターでファイナルに残った二人のうちの一人でカナダ出身のギタリスト。

最近では珍しい両手タッピングや打撃音など一人でいろいろとやりまくらない、意外と正統派なアコースティックな楽曲。ところどころトミーエマニュエルのギターブギーを彷彿とするテクニックの遊び心も見える。アコギでこのスピード感は見た目以上に超絶。最初のコードチェンジの素早さで尋常じゃない上手さがわかる。




3.Charly Sahona - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


イントロ直後のベンドチョーキング含む?の和音メロディが印象的。この鳴らし方好き。楽曲は意外とまったり調、外れた音も普通に弾き倒すフィーリング重視の早弾きスタイル。ギターアイドル2008優勝者のGustavo
Guerraの優勝曲を彷彿するリフや上昇ライン、指癖が聞ける。




4.Maneli Jamal - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


クラシックギターとフラメンコの泣き技の良いところを合わせたよう悲しい鳴きが特徴。押尾コータロー的なテクニックも満載。和音からメロディを作っていってる感じで、響きがに常にごらずきれいで美しい。ギター一本で世界観が作られていて、何度も聞きたくなるほど素晴らしい。※管理人イチオシ!




5.Marius Pop - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


イントロのコードヴォイシングはテンションコードも多くアンディサマーズの世界を彷彿とするルーマニア出身のギタリスト。エントリーした原曲は、テンションコードはなかったはずたが、ライブではよりテンション音を増やしてマニアックなアレンジに変更されている。

ひとつのメロディラインから徐々に展開していく泣き曲で、終盤になると速弾きでの見せ場もある。一応”静”(クリーン)と”動”(歪)を取り入れた凝った構成になっている。




6.Ignacio Torres - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


これまでのファイナリストの中では珍しくポールギルバートといういちギタリストの影響が色濃く出てるチリ出身のギタリスト。

泣き系作品が多い中では、疾走感のあるハードな楽曲が印象的でラストの曲終わりのアドリブソロもポールギルバートを彷彿するフレーズだ!自身のユーチューブチャンネルでは、ポール関連のコピー曲も聞ける。ひげの生えた風貌はどことなくポール本人に似ている。





7.Hedras Ramos - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


髪が伸びて風貌も変わったため一瞬誰かわからないが、2009年大会のファイナリストの一人であり、唯一の2011年通過者。

今回は、音程差のあるタッピング(エイトタッピング含む)に拘ったトリッキーな音使い+変拍子など前大会の楽曲とは異なる異色な作品を披露。




8.Alexander Pozdynakov - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final



今回のファイナリストの中で唯一レスポール使いの弱冠18歳のロシア出身のギタリスト。レスポールの独特の鳴りもわかるほど軽めの歪みのみで全編弾き倒している。エレキギターで出場中のファイナリストの中では、ミスがほぼなく一番プレイに安定感がある。キメキメの速弾きフレーズもかっこいい。フレージングは、速弾きでも70’Sロックっぽさがあり他とはあきらかに影響場所が異なる。※ユーチューブのマイチャンネルではジョンメイヤーのカバー(歌あり)もやっていたり、歌も上手い!




9.Jack Gardiner - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


キコルーレイロのあるインスト作品を彷彿とする今回のコンテスト最年少17歳のイギリス出身のギタリスト。

10代とは思えないプレイの安定感でフュージョンラインの速弾きも巧み。





10.Eugene Berger - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


ファンキーなバッキングに自由なアドリブソロを乗せたような比較的フリーな楽曲で出場のロシア出身のギタリスト。バッキングの雰囲気(サウンド)はどこかヌーノっぽい。公式サイトでは他の音源も公開しており、構築系で他にもよさげな曲も多数あるので、興味のある方はそちらもどうぞ。




11.Franco Perla - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


緊張感のあるコードで繊細な世界観を構築していくかと思いきや、中盤から速弾き、5〜6弦スウィープなど力技で圧倒するギタリスト。プレイはかなり荒削りな面も見えるが、中盤以降の音楽のパワー(勢い)は凄い。





12.Nico Schliemann - Guitar Performance - Guitar Idol III Live Final


テレキャス+両腕タトゥーでギターショットだけだとJOHN5と勘違いしそうなドイツ出身のギタリスト。

プレイはダークではなく、正統派なハードロックで、弾むようなリズミカルなソロが特徴。ときおりリッチーコッツェンの指癖(上昇フレーズ)も聞ける。アドリブ的なソロが多いなかで、構成やキメがきっちりと整理されていて聞きやすい。





13.Guitar Idol 2011 Entry Top 12 Finalist Dhalif Ali


ギターアイドルのHPのアナウンスではファイナリストは13人になっているが、辞退したのか?唯一ロンドンライブの動画がないDhalif Ali氏。楽曲は、大泣き必死の泣き曲で、ジョンペトルーシばりの気持ち良い速弾きの速度調節のタメの泣きを存分に聞かせてくれる。





■ギターアイドル2011(guitar idol 3)出場者関連サイト


さらに詳しくファイナリストの音源を聞きたい方は、公式サイトやマイスペース、ユーチューブも集めてみましたのでどうぞ!





■最後に‥



今回のギターアイドル2011(guitar idol 3)は、アコースティックギター奏者も通過したことでこれまでの2008、2009とはコンテストの色がかなり変わってしまった感じがあります。特にエレクトリックな曲は実際エントリーしたときの完成曲(原曲)は非常に良くても三人編成バンド+バッキング音源のライブ演奏での再現となると、これまでも感じたことですが、途端に世界観が弱くなり、曲の本当の良さがかなり失われてしまう。


その点アコギは、完成曲のクオリティとライブ演奏がほぼ同じなので、原曲の世界観そのままで聞けます。しかもアコギは適当に弾いてもギター本体の音がすごくきれいなので、もともと歪(ノイズ)だらけのエレキギターの音では音の美しさでは到底勝ち目がない。


今後アコースティック奏者がたくさん入ってくると、このギターアイドルのエレキギタリストの立ち位置は、大分アウェー感が漂いかなり微妙になってくるでしょう。


今回、アコギ奏者が二人入ったことで、なんとなくエレキ陣が押され気味の印象がある。アコギ奏者が増えすぎれば、逆に有利ですが。


テクニック的には、2008.2009のDaniele Gottardoの印象深いエイトフィンガータッピングがかなりブーム?になっているようで(※個人的な意見)、2011のファイナリストもこのテクニックを取り入れた曲が多く見られます。

 

でも、ギターのテクニック的には、このエイトフィンガータッピングのアルペジオが今のところエレキテクニックの頂点という感じで、いろんな人がやりたがりますが、使えば使うほど新鮮さがなくなり、今では煮詰まってきた感じも少しあります。


今後は、全く新しいテクニックもしくは、シンプルに曲の良さを求めた原点(※でも超絶テクニック含む)で勝負しないと個性を出すのは難しい感じです。超絶テクニックレベルも年々参加者のレベルが上がってきて、もうどんなテクニックを見せられてもほぼ驚くことがないし。


あと、今年も日本人ギタリストは、ファイナリストに入れず残念です。今回はアジア勢すらいないし。来年当たり韓流の波に乗ってあの韓国人ギタリストがきそうな感じが…。

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